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MS工法の技術資料/関連用語集 のバックアップ(No.2)


 

一般

下地溶射皮膜
2層以上の溶射皮膜を形成する場合、その最下層の皮膜を付ける溶射をいい、皮膜の密着性の向上、皮膜厚さの確保、素地の保護などの目的で施す。アンダーコートと同義語。
塗装用下地溶射皮膜
鉄鋼素材の長時間の防錆・防食効果を維持するために塗装の前に施す溶射皮膜。
粒子間結合度
溶射皮膜を構成している粒子が結合している度合い。
投びょう効果
溶射粒子が素地の粗面に機械的にかみ合うことによって皮膜と素地の密着度を向上させる働き。
溶射有効面
溶射皮膜において用途上重要な面。
溶射加工品仕様書
溶射する品物の加工する手段、方法、品質などを定めた仕様。
溶射加工品規格
溶射する品物や部品の形状、材質、方法などを定めた規格。
気孔率
溶射皮膜中の気孔の容積百分率。
腐食生成物
腐食によって生成された物質。通常は固体を指し、皮膜に付着するかまたは環境中に分散する。亜鉛溶射皮膜に生じる白さびがこの例である。

材料及び設備

溶射装置
各種溶射法によって溶射皮膜を形成するための装置。
溶射ガン
溶射装置の主要部分で、熱エネルギーによって溶射材料を溶融し、噴射する機構を持つ装置。溶射トーチともいう。
溶射材料
溶射に用いる材料。金属、セラミックス、サーメット、プラスチックなどがある。形状には、線、棒、粉末などがある。
ブラスト材料
金属系ブラスト材料には鋳鉄、鋳鋼およびカット、スチールワイヤーがある。非金属系には天然、人造鉱物がある。
グリット材料
せん鋭なりょう角を持つ粒。
カットワイヤ
硬鋼線を寸断して作られたせん鋭な角を持つ粒。ブラスト材として用いる。
封孔剤
溶射皮膜の開口気孔によく浸透し、密閉する性質を持つ材料。例えば、エポキシ系樹脂、フェノール系樹脂、シリコン系樹脂ワックス塗料などがある。

前処理

素地調整
基材の表面に目的とする溶射皮膜が良好に付着するように、基材表面のミルスケール、さびなど付着する有害な物質を除去し、また表面に適切な粗さを与える処理法。
油除去
脱脂と同様であるが、焼結金属など含油性の材料を基材とした場合は通常の脱脂法では油除去が不可能のため火炎処理、蒸気脱脂などが用いられる。
粗面処理
皮膜の密着性を向上させるために、素地に不規則な凹凸を付ける前処理。ねじ切り法、溝切り法、ローレット法、スロット法及びブラスト法がある。

施工

後処理

検査及び試験

安全衛生